サキシフラガ

- 別名:ユキノシタ、イドクサ、コジソウ、ミミダレグサ
- 学名:Saxifraga
- 分類:ユキノシタ科ユキノシタ属(サキシフラガ属)
- 原産地:日本、中国、韓国、台湾など
サキシフラガは北半球の温帯地域、亜熱帯地域、高山地帯に分布する多年草です。渓谷の川沿いや山地の岩陰など湿った場所に自生し、日陰やあまり日の当たらない環境を好みます。
属名はラテン語で「岩」を意味するsaxumと「壊れる」を意味するfrangereの複合語で、この植物が岩の裂け目に生育し、植物の成長によって岩が侵食されることにちなんでいます。種小名のstoloniferaは「匍匐枝」という意味のstolonが語源で、地面をはうようにランナーを伸ばすことがその由来です。
ユキノシタという和名の由来には諸説あり、雪に埋もれても枯れずにいるからという説や、白い斑入りの葉を雪に見立てた説などがあります。
葉は円形で縁にゆるい切れ込みがあり、表面に細かい毛が密生して、葉脈に沿って白斑が入ります。若葉のうちは裏側が白色をしていますが、成長とともに赤っぽく変化していくのも特徴です。これは葉を透過した光を赤い色素によって反射し、再び光合成に利用するための仕組みとされ、暗い場所で生き延びるための工夫とされています。
通常、高さ20~50cmまで大きくなり、根本から赤いランナーを伸ばして幅60cmくらいまでのマット状に広がります。
開花期は5~8月で、長い花茎を伸ばして白い小花をたくさん咲かせます。花は5枚の花びらのうち3枚は短く上向きで、2枚が長く垂れ下がるという興味深い形が特徴です。
葉の模様や花が特徴的なため古くから庭植えにして鑑賞されてきたほか、葉を加工したものは塗り薬や煎じ薬としても用いられてきました。春に出る柔らかい若葉は山菜としててんぷらや和え物、お浸しにして食べられることもあります。
育て方
水やり
春から秋の生育期には土の表面が乾き始めたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。湿った土壌を好むので水切れしないよう注意してください。冬は活動が鈍るため水やりの回数を減らし、土が乾いて数日たってから与えてください。
置き場所
耐陰性が強く、薄暗い場所でも育ちます。直射日光には弱いので、戸外で育てる場合は30%程度、夏場は50%程度の遮光が必要です。寒さには強く、-15℃くらいの寒さにも耐えます。極寒地以外では屋外での越冬も可能です。
肥料
生育にあまり肥料を必要としません。春から秋の生育期に2週間に1回、希釈した液体肥料を与える程度で十分です。
品種紹介
