ポトス
ポトス
- 学名:Epipremnum aureum
- 別名:黄金葛(オウゴンカズラ)
- 分類:サトイモ科エピプレムナム属
- 原産地:東南アジアから西太平洋
ポトス(pothos)は東南アジアからニューギニア、オーストラリアのクイーンズランド州など世界の熱帯および亜熱帯地域に分布している常緑のつる性植物です。
茎は枝分かれしながら長さ20m程度まで成長し、付着根を出して木の幹や岩の上によじ登って生育します。
若葉と成葉では形が大きく異なり、一般的に観葉植物として出回っているものは若葉の状態で、卵型からハート型をしているのが特徴です。成葉は長さ70cm以上にもなり、羽状に切れ込みが入るためまったく別の植物のように見えます。
ちなみにポトスという名前は以前の属名に由来する通称です。現在はエピプレムナム属に分類されていますが、園芸的には今でもポトスという名前が使われています。
野生種の中から葉の色や模様が特徴的な個体を選抜した品種が多く存在し、緑地に濃い黄色の斑が入るゴールデンポトス、葉全体が明るい黄緑色のライム、広範囲に霜降り状の白斑が入るマーブルクイーンなどがあります。
ポトスは生育が旺盛で放っておくと蔓がどんどん伸びるので、株姿がだらしなくなってきたら適宜剪定してください。カットした蔓と葉は土に挿して増やすことも可能です。
属名はギリシャ語で「~の上に」という意味のepiと、「幹」を意味するpremnonの複合語に由来します。
品種紹介

育て方
水やり
春から秋の生育期には土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。気温の低下とともに生育が鈍るので、秋から徐々に水やりの回数を減らし、冬は土が乾いて数日たってから与えてください。
置き場所
年間を通して日当たりのよい場所に置いてください。耐陰性があるため明るい日陰や蛍光灯の明かりでも育ちますが、日光不足になると節間が間延びし、軟弱に育ちます。
斑入りの品種はしっかり日に当てないと斑の部分が緑に戻り、美しい葉色が失われます。ただし直射日光には弱いため、日陰のない屋外で育てる場合は遮光が必要です。室内ではレースのカーテン越しに日の当たる窓辺などに置いてください。熱帯原産の植物で寒さに弱いため、冬は10℃以上を保って管理します。
肥料
春から秋の生育期に1週間に1回程度、希釈した液体肥料を与えます。もしくは1ヶ月に1回、緩効性の置き肥を与えてもかまいません。