プラティセリウム
- 和名:ビカクシダ、コウモリラン
- 学名:Platycerium
- 分類:ウラボシ科ビカクシダ属
- 原産地:アフリカ、東南アジア、オーストラリアニューギニアの熱帯・温帯域
プラティセリウムは世界で約18種類が知られている熱帯原産の常緑多年草です。長く伸びて垂れ下がる葉姿が魅力で、その様子が羽を広げたコウモリに似ていることからコウモリランとも呼ばれるほか、ヘラジカの角のようにも見えることからビカクシダ(麋角羊歯)という和名があります。
プラティセリウムはそれぞれ別の役割を持つ2種類の葉を生やすのも特徴です。株元から突き出ている鹿の角のような大きな葉は繁殖葉もしくは胞子葉といい、成熟した葉の裏側には胞子を形成します。
胞子は条件が整えば周囲の樹木などに付着して自然に発芽します。胞子葉の表面は細かい産毛で覆われていて、自生地の強い日差しから葉を守り蒸散によって水分が失われるのを防ぎます。
もう一つの株元に張り付くように出ている円盤状の葉は保水葉と呼ばれ、成長するにつれて何枚にも重なって水分や養分を溜め込む役割があります。古い保水葉は茶色く枯れたようになりますが、生育に必要なものなので取り除かないようにしましょう。
弊社で取り扱っているネザーランド(P. bifurcatum ‘Netherlands’)は、流通量が多く、育てやすいことからプラティセリウムの入門種といえる品種です。成長は遅く、草丈は大きくなっても約0.5~1m程度と比較的コンパクトに育ちます。

コウモリランとはいっても実際にはシダの仲間なので、自然界では木の幹や岩に着生し、雨水から水分を得ています。着生植物の性質を生かして木製のプレートに縛り付けて壁がけにしたり、苔玉にしたりして鑑賞するのもおすすめです。
品種紹介

育て方
水やり
春から秋の生育期は土が乾いたらたっぷりと与えます。湿度の高い環境を好むため、定期的に霧吹きで葉水もしてください。空気が乾燥していると葉先が変色しやすくなります。冬は活動が鈍るので水やりを控えめにします。
置き場所
耐陰性があるので薄暗い場所でも問題ありません。室内では風通しがよく、水回りなど湿気がある場所が理想的です。葉が傷むのでエアコンの風が直接当たる場所に置くのは避けましょう。冬は室内に取り込み、5℃以上を保ちます。
肥料
肥料はそれほど必要としません。
植え替え
根がそれほど発達しないので頻繁な植え替えは不要です。2~3年に1度を目安に、生育期の5~7月頃に行います。根を傷つけられるのを嫌うため、植え替え後は直射日光を避けて養生させ、水も数日置いてから与えるようにしてください。

