ペペロミア
- 和名:佐田草(さだそう)
- 学名:Peperomia
- 分類:コショウ科ペペロミア属
- 原産地:世界の熱帯から亜熱帯
世界の熱帯から亜熱帯地域に広く分布する多年草もしくは一年草です。世界で約1600種が知られており、日本では四国や九州、沖縄にサダソウ(P. japonica)、小笠原諸島にシマゴショウ(P. boninsimensis)の2種が自生しています。
茎は匍匐するものが多く、樹木などに巻き付いて着生植物として生育するものもあります。自生地では光の届きにくい林床に生えているため、明るい日陰を好み、強すぎる光が苦手です。
一般に栽培されているものは100種程度で、そのうち肉厚な葉を持つものが多肉植物に分類されています。
観葉植物として代表的なのは、メキシコから南アメリカ北部、西インド諸島を原産とするオブツシフォリア(P. obtusifolia)という種です。obtusifoliaとは「丸い葉」という意味で、名前の通り円形の葉を生やします。
花も咲きますが、花弁のない白っぽい小花でほとんど目立ちません。
コショウ属とは近縁にあたり、属名のPeperomiaには「コショウに似ている」という意味があります。
品種紹介
ジェイド

オブツシフォリア(P. obtusifolia)の園芸品種。色は濃い緑色で表面に光沢があり、茎は短く、よく分枝して四方に葉を展開します。
セルペンス

南アメリカ、西インド諸島、メキシコなどの熱帯雨林に自生するペペロミア。肉厚なハート型の葉が特徴です。蔓が伸びて高さ・幅ともに15~30cm程度まで成長します。種小名はラテン語で「蛇」の意。
デンドロフィラ

小ぶりな長楕円形の葉を茂らせて育つペペロミア。成長とともに茎が這うように伸びて広がるため、ハンギングバスケットでの栽培がおすすめです。種小名は「木の上に住んでいる」といった意味で、樹木に着生して育つことから。
ニパドラ

詳細不明の交配種。茎は高さ15cm程度まで直立して成長します。肉厚な葉は断面がU字型で、葉の上部には半透明な窓を持つのが特徴。夏に茎の先から小花をたくさん咲かせます。花は黄色。
ホープ

デッペアナ(P. deppeana)とクアドリフォリア(P. quadrifolia)の交配種とされています。肉厚な丸い葉を持ち、葉が3~4枚ずつまとまって節につくのが特徴です。成長ととも茎が垂れ下がってくるので吊鉢におすすめです。種小名は古代ギリシャ語で「4つの葉」の意。
エンゼル

オブツシフォリアの園芸品種。葉は楕円形で緑地にクリーム色の斑が入ります。
グリーンゴールド

オブツシフォリアの園芸品種。淡い緑とクリーム色の斑が入り交じります。
ジェリー

クルシフォリア(P. clusifolia)の園芸品種。別名フチベニペペロミアとも呼ばれるように、縁が赤みを帯びるのが特徴です。
グリーンスプラッシュ

葉脈に沿って縮れたような皺が入るカペラータ(P. caperata)の園芸品種。
ピンクリップル

葉脈に沿って縮れたような皺が入るカペラータ(P. caperata)の園芸品種。
育て方
水やり
春から秋の生育期は土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。庭植えする場合、植え付け直後から根が落ち着くまでの間だけ水をやり、その後の水やりは不要です。冬は活動が鈍るので水やりの回数を減らします。土の表面が乾いた後、2~3日あけてから与えてください。
置き場所
露地植えや戸外で育てる場合、午前もしくは午後だけ日の当たるような半日陰が理想的です。室内では日当たりのよい窓辺で育てましょう。耐陰性はありますが、まったく日光の入らない暗い場所では徒長したり葉色が悪くなったりします。特に斑入りの品種は、美しい葉模様を保つためにより多くの日光を必要とします。ただし真夏の直射日光に当てると葉焼けを起こすため、室内もしくは半日陰になる軒下などに移してください。
肥料
春から秋の生育期に規定どおり希釈した液体肥料を与えます。
剪定
生育が旺盛なため、放っておくと蔓が伸び放題になります。手に負えなくなったら蔓を剪定して形を整えてください。
