パキラ

パキラ

パキラ
基本データ
  • 学名:Pachira
  • 別名:発財樹、マネーツリー
  • 分類:パンヤ科パキラ属
  • 原産地:中南米の熱帯地域

パキラは野生では高さ20mにも達する中南米原産の常緑高木です。5~7枚の葉を掌状に広げる姿がユニークで、木質化する前の若い苗をいくつかよじって編み込んだものや、幹の細いもの、幹の基部が太く膨らんだものなど、さまざまな樹形のものが観賞用に出回っています。

幹の太さは繁殖方法の違いによるものです。種から育てた苗は最初はひょろひょろとしていますが成長とともに幹の根元がずんぐりと肥大し、花や実をつけます。一方、親株の一部を切り取って挿し木にしたものは時間が経っても幹の太さが変わらず、花や実をつけることはありません。

国内でもっとも普及している種としてはアクアティカ(P. aquatica)が代表的です。アクアティカという種小名は水湿地や川沿いなどの水辺に自生していることに由来します。耐陰性があり、丈夫で生育が旺盛なので初心者にもおすすめです。

中国の風水によると、パキラの幹には幸運が閉じ込められていて、適切に配置すると繁栄をもたらすとされています。貧しい男性がパキラを売ってお金持ちになったという言い伝えから発財樹(はつざいじゅ)やマネーツリーとも呼ばれ、結婚祝や新築祝、開店祝いなどのギフトとしても人気です。

品種紹介

パキラ アクティカ
アクティカ

育て方

水やり

春から秋の生育期は土が完全に乾き切る前に鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりします。葉の乾燥や害虫の発生を防ぐため定期的に霧吹きで葉水もしましょう。冬は生育が止まり、あまり水を吸わなくなるので土が乾いて数日経ってから与えてください。

置き場所

1年を通して日当たりのよい場所で管理します。夏場以外は屋外に出して直射日光に当てると丈夫に育ちます。ただし、屋内で管理されていた株をいきなり外の強い光に当てると葉焼けを起こす恐れがあるため、明るい日陰から徐々に環境に慣れさせてください。比較的に耐陰性があり、蛍光灯の光でも育つのでリビングやオフィス用の観葉植物としても最適です。

肥料

生育期の春から秋に液体肥料を与えるか、緩効性の化成肥料を置き肥します。